【事例紹介】企業ソング|「いってらっしゃい」の先に、安心という道を

ヒラオカ石油 株式会社 様

制作期間:4ヶ月
企業URL:https://hiraokasekiyu.com/

燃料配送事業のシェア日本トップクラスの総合エネルギー企業として、先端を走るヒラオカ石油株式会社。
自然災害から企業存続を守る「緊急時給油事業」で社会に貢献する中、ドライバーの事故ゼロへの課題に取り組む日々。
「音楽のチカラが安心を生み出し、結果にコミットする」その過程を、営業本部長の西口さんへお話を伺いました。

(営業本部長「西口貴志」さん)

目次
1.長年抱え続けた大きな課題
2.「見守る音楽」を届けたい
3.広がる様々な取り組み
4.サウンドオンデマンドを利用してみて

 

長年抱え続けた大きな課題

___突然ですが、ヒラオカ石油さんの社風について教えてください!

今年で創業63年目(2022年時点)の企業で歴史が深いです。
しかし新しいことを取り入れる多様性や、特に花形であるドライバーが心地よく働ける環境を意識しています。
また、本社がある大阪府岸和田市では、若い社員が友人を誘ってくれたり、リファーラル採用も多くなることで、新入社員のマジョリティが若者になってきました。価値観の幅を広げることに非常に前向きな会社ですね。

___素敵な社風ですね、ありがとうございます!そんなヒラオカ石油さん。長年抱えていた「ある課題」について教えてください。

ずばり、ドライバーの事故をゼロにすること、そしてミスや違反などのネガティブな要素をなくすことでした。
1ヶ月25日の勤務時間で2日に1日、1ヶ月の半分は事故・違反など、そういった報告が入っていました。

___事故などの要因はなんだったのでしょうか。

現在は、残業を減らすことを徹底していますが、数年前までは生産効率も上がっていた中での「残業」が目立っていました。
焦ってしまったり、ハンドルを握るドライバーは情緒が大きく関係してきます。
それでも僕たちは「安全運転を意識するように」と、声をかけ続けてきたんですけど、そもそも「安全」って何だろうと思いはじめ、意味を調べてみたんです。
そうしたら、「安全とは安心の上に成り立つものである」ということを知って、「安心」が分母だったことに気付きました。
そこから、しっかり安心を届けなければと強く感じましたね。

___実際に「安心」を届けるために取り入れたツールはありましたか?

GPSを搭載したり、先進安全装置のタンクローリーを導入するなど、まずは物理的なことから進んで取り入れました。
それから、物流業界では欠かせない、健康状態や酒気帯びの有無など、事故を限りなく「ゼロ」にする手段の1つである「点呼業務」も、ドライバーへ一人一人、同じテンション、音量、情熱、思いを、1mmもブレずに向き合い実施しました。
社内では一番ドライバーに寄り添う点呼者が、誰よりも安全な帰りを待っていますからね。
あと実は、「音」を用いたツールを取り入れたいとはずっと考えていたんですよ!

「見守る音楽」を届けたい

___「音」を使ったツールを考えておられたのですね!西口さんが当時考えた「音」とは?

夕方5時のチャイムが鳴ると、学校でいうと下校の時間を想像しますよね。
あの音を聞くと、「お家に帰ろう」って、そんな気持ちに大人の僕も感じちゃいます。
音そのものが発信するイメージって、純粋に凄いなって思ったのがきっかけです。
だから「安全に我が家(会社)に帰ろう」って思ってもらえる音を取り入れてみたいと周囲に話してみるも、イメージが湧かないから、「へ〜」で話しが終わってたんですよ。(笑)
けど、Uinaさんに出会ってから「歌」の手段があったんだと、盛り上がったのを覚えています。

___「音」から「歌」へ。オリジナルソングを制作にあたって、西口さんからUinaへリクエストはありましたか?

僕たちはドライバーをほったらかしにしていないよ、って気持ちを一番に伝えたいとお願いしました。
我が子の安全な帰宅を待つ母親の気持ちになったような、そんな思いを点呼者は特に感じながら、朝の点呼を行なっています。
だから、点呼者の気持ちをドライバー全員に伝えたかったですね。

Uinaさんが用意してくれた、全国の支社を対象とした「点呼者に向けたアンケート」に、みんな思い思い用紙の空白を埋めていました。改めてドライバーへの思いを感じ、胸が熱くなりました。

(実際の「点呼者様専用:質問シート」)

___全国の点呼者のみなさんが馳せた「思い」の歌詞。初めて聴いた時の感想はいかがでしたか?

すぐに覚えられる曲調だったので耳馴染みが良かったですね。
実施したアンケートから、僕たちの言葉やキーワードが詞に落とし込まれていたので、初めて歌詞を見たときは驚きました。
タイトルである「いってらっしゃい」は、まさに「行って、無事に帰ってきてください」というストレートな思いなので、このように分かりやすく、シンプルな言葉に置き換えてくれたのも非常に良かったです。

広がる様々な取り組み


___楽曲「いってらっしゃい」はどんな用途でご利用いただいていますか?

これまでは早朝出発のドライバーへ、勤務時間の兼ね合いで「いってらっしゃい」が伝えられなったんですね。
そこでまずは、朝5時半〜7時までの早朝に出発するドライバーに向けて、無音の朝から「いってらっしゃい」が溢れる朝を届けたいと、事務所内で楽曲を流すことを実施しました。
また、新人社員をはじめ、「こんな斬新な会社ですよ!」って肌で感じてもらうために、社内のマネジメントシステムで「いってらっしゃい」を必ず最初に聴いてもらっています。
ちなみに、社員はみんな歌えますよ!(笑)これからも文化として継承していきたいと思っています。

___「ドライバーの事故ゼロ」目標は、その後解決できましたか?

正直、ゼロにはなっていません。自動運転に全部切り替わるとか、これは山の頂かと思うんです。
だけど、無意識の間に事故が起きていることは間違いない中で、今回のオリジナルソング制作はまさに「安全」の母体となる「安心」を届ける重要な役割でした。
そして、物理的な取り組みとの相乗効果で、実際に事故は全体の50%減らすことができました。

サウンドオンデマンドを利用してみて

___「安心」をお届けする役割を担えて、学びと感謝の連続でした。最後となりますが、サウンドオンデマンドを利用されてのご感想をお願いします!

とにかく、皆んなで取り組めたことが1番でした。
一人で悩みを抱えていた点呼者も他の社員も、きっと居たに違いありません。
僕は僕でドライバーのプライドも、安心も、守り続けたいと強く感じていました。
そんなあらゆる目標や課題に「全員」で向き合えたこと、これはなによりも大きな資産です。

___「挑戦」し続けるヒラオカ石油さん。学び多き貴重な経験を、本当にありがとうございました!

 

\ HIRAOKA DRIVER CONTEST /

2022年6月25日(無事故の日)に第1回目が開催された「HIRAOKA DRIVER CONTEST」という、ヒラオカ石油のドライバーが憧れられる存在でいて欲しい、今以上にプライドを持って働いてもらえるようにしたい、そんなドライバーという職業に焦点を当てた取り組みにも挑戦しています。

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